前回の続きです。
良いブリーダーとは経験上、
客のことを事細かにあれこれ根掘り葉掘り知りたがり、聞いてきます。
相手の職業、家族構成、収入、住宅環境、先住ペットの有無、
犬の飼育経験など、ある種の面接みたいなものかもしれません。
何よりも一番深く追求してくるワード…、
「なぜ、この犬種を選んだのか?なぜ、ウチなのか?」
返答によってはウチの犬はお宅に不向きと断られてしまうことも。
でも、日本ではこの対応を一般的に良しとしない。
自分は金を払う客なんだから黙って売れ、譲れという意識だからである。
それでもしつこく交渉しても結局断られ、
最終的には悪態をついたり、罵詈雑言を浴びせる事態も実際にあります。
悪態をついたり暴言を吐く。。。自分はこういう意識、思考回路は理解出来ません。
ブリーダーにとって自分が取り上げた犬は我が子も同然です。
先日、知人と話していた時にちょうどそんな場面がありましたが、
自分の娘が結婚したいと言い出したとき、相手の男のことを何も知らない状態で嫁に出しますか?
普通の感覚では有り得ないと思います。
人間と犬を同じ土俵で図る事自体がナンセンスと思う方は、
犬を迎えるべき人ではありません、他のペットを探すべきです。
良いブリーダーとは迎えた犬を一生涯可愛がってくれる人の元に巣立たせたいと思っています。
万が一、何かの事情で世話が出来なくなったら、
連絡して欲しい、捨てないで返して欲しいとまで実際に言います。
そういうブリーダーに取り上げられた子犬達は、
初心者でも、その犬種を初めて迎える方であっても、
本当に安心して育てられるのだと自分は信じてやみません。
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