犬を選ぶ

犬を選ぶ~Fin~

A dog is a dog is a dog

こちらの記事に書いたと思いますが、

犬を選ぶ時は現代社会ではほとんど純血種を最終的に一番の選択肢にされると思います。

重複しますが、純血種は人間が犬に仕事をさせるため、何かしらの目的を持って作られたものです。

その為、それぞれがその目的に適った特徴を持ち合わせています。

無論、同一犬種だからと言っても当然ながら個体差があります。

マシンじゃないのですから。。。

それでも、飼育していく上で純血種の傾向というものを無視する訳にはいきません。

牧羊犬の系統は動くものに敏感に反応します。

ボーダーコリーの車追い、自転車などへの執着が代表的な例です。

まったり、ノンビリした散歩を過ごしたい場合は周囲からの刺激に負けないだけの訓練を一緒に行なう努力が要求されます。

ガードドッグは留守番を守ったり、いざという時に家族を守るのが役目。

シェパード、ドーベルマン、意外と番犬も立派なガードドッグなので適している和犬とか…。

それでも、強化してしまうと頻繁に来客のある家では気が休まらないと思います。

レトリーバ系は口にモノを咥えて運ぶことを強化されているため、

何よりも噛ること、口に入れたがります。家具、家そのものも大丈夫でしょうか?

セントハウンド系の犬は臭い取りが生き甲斐。

これを強化されているのだから散歩をしていても他犬種以上に、

草むらや至る所に顔を突っ込んでテコでも動こうとしなくなります。

潔癖症だったり、衛生面ばかり注視する人には耐えられないと思います。

ダックスフントやバセットハウンドに代表されるような垂れ耳が特徴ですが、

果たしてダックスオーナーが自分の犬がセントハウンド系だなんて、

どれほどの割合の人が理解しているのでしょうか…。

これらの特徴(特性)は訓練、マナートレーニング(しつけ)である程度までは

抑制することが可能なものもありますが、

元々そのようにして生まれて来ているものを強制的に矯正するのはお互いにマイナスでしかありません。

また、それがその犬種の魅力と考えれば意味の無いことでもあります。

前回の記事にも書きましたが、

見た目だけでなく、何のために生み出されて来た犬種なのかを

しっかり考えて(受け止めて)から選ぶべきだと言えます。

繰り返しになりますが個体差、訓練の強弱で違いは出ます。

それでも持って生まれた本能を抑制するのは人間も大変であり、

犬自身にも多大なストレスを与える結果となります。

“これだけは許せない”という部分が、

欲しいと思う犬種が持ち合わせている特徴(特性)であれば、

無理強いするよりも違う犬種を迎える方が厳しい表現ですが賢明だと言えます。

飼い主自身

そして、何よりもご自身でイメージする犬との生活が

その犬種にマッチしているのかどうか。

閑静な住宅街で暮らしている場合、

声を出すことを厭わない、吠える犬種を選ぶのはベターな選択とは言えません。

居住空間が2層以上の住宅事情でエレベーターが無い場合…。
1人で抱きかかえて階段を行き来出来ますか?

犬が病気や怪我してグッタリしていると普段の数倍の重みを痛感します。
特に中型、大型の場合10年後でもそれが可能であるかどうか。

人間だって10年分、しっかり年を取っているのです。

急病の時、他に家族が必ず在宅しているとは限りません。

ひとりで病院まで連れて行けますか?

番犬の役目を自分の犬に期待したいのであれば、

当然ながら人好きな犬種には出来ません。

たくさんの運動量を必要とする犬種に、運動させてやれますか。(10年後も)
家でじっとしているのが好きな方には苦痛でしょう。

反対に座敷犬に過剰な運動はさせるべきじゃない。
ドッグスポーツを一緒に楽しみたいなら毎月定期的なメディカルチェックを行なうべき。

暑さが厳しい地方に居住されている場合、
なるべく北方系の犬種は控えるべき。

サモエドやハスキー、マラミュートを沖縄ではミスマッチでしょう。。。
犬種と自分自身の生活スタイルを考えることは結局はおなじ事なんです。
犬選びにこれは必要不可欠だということです。

性別差の違い

これは犬種、個体差で違うので一概に言えません。

簡単に言われるのが、一般的にはオス犬の方が活発でメス犬はおとなしい。

性別で選ぶのではなく性格で選ぶことを推奨します。

これではあまりにもアバウト過ぎるので、

やはり子犬は、経験が深く、誠実なブリーダーから迎えるべきです。

仔犬がどんな性格か調べるテストがあります。

子犬の性格診断テスト、いわゆるキャンベルテストと言います。

キャンベルテストは生後5~7週目の子犬に行なう犬の性格判断テストです。

テストを行う人と子犬だけになるところで次の5項目をテストします。

結果は、dd.d.s.ss.i の中から近いものを一つ選びます。

<社会生活に対する興味のテスト>

子犬を離れた所に置き、しゃがんで手を軽く鳴らして犬の注意を引きましょう。

dd–すぐに近寄ってくる。尻尾が上がっている、飛びつき手を噛む。

d—すぐに近寄ってくる。尻尾が上がっている、前足を出す。

s—すぐに近寄ってくる。尻尾が下がっている。

ss—ためらうが近寄ってくる、尻尾が上がっている、飛びつき手を噛む。

i—全然来ようとしない。

<人についてくる性質のテスト>

立ち上がり犬の周りを歩き回りましょう。

dd–すぐついてくる。尻尾が上がっている、足を噛む。

d—すぐついてくる。尻尾が上がっている、足にまとわりつく。

s—すぐついてくる。尻尾が下がっている。

ss–ためらうがついてくる、尻尾が上がっている。

i—全然ついてこず、立ち去ってしまう。

<束縛された時の支配性テスト>

子犬を優しく仰向けにして片手を胸にあてて30秒間程度、子犬が動けないように押さえます。

dd–猛烈に暴れ、足をバタバタさせる、噛む。

d—猛烈に暴れ、足をバタバタさせる。
s—暴れる、その後静かになる。
ss–静かにして手をなめる。

<社会生活における支配性のテスト>

子犬を正面に座らせて30秒間程度、背中、首、肩をやさしくなでまわします。

dd–飛び上がる.前足を出す、噛む、唸る。

d—飛び上がる.前足を出す。

s—体をくねくねさせる、手をなめる。

ss–ひっくりかえる、手をなめる。

i—どこかに行ってしまう。

<持ち上げられた時の支配性のテスト>

30秒間程度、指を広げて子犬の胸の下に手を入れ持ち上げて床から少し離し、そのまま保持します。

dd–猛烈に暴れる、噛む、唸る。

d—噛んだり唸ったりしないが猛烈に暴れる。

s—暴れる、その後静かになる、手をなめる。

ss–静かになって手をなめる。

テスト結果(傾向】の見方について

 ①ddやdが多いほどdominant(支配的性格)な犬と言える。

 ②ddが2つ以上ありdが1つ以上ある犬は支配性が強い、取り扱い難しい犬。

 ③dが3つ以上ありddが1つある犬も支配性が相当強い犬。

 ④iがある犬は飼い犬として悪いわけではないが、

  合わせてddが1つ以上ある場合は飼い主の権威を保つのが難しい犬と言える。

 ⑤sが3つ以上あればだいたい一般の家庭に適する犬といえます。

 ⑥ssが2つ以上ある犬は非常に従属的な犬なので、うんと誉めて勇気づけてやる必要があります。

  このタイプの犬は手荒く扱わないよう注意が必要です。

このテストは有名なテストではありますが決して100%確実ではありません。

マシンじゃないのですから…ブリーダーに頼んでもやらせてはくれないと思います。

だからこそ、必ずその子犬、あとは子犬全体で動いている場面など、

数パターンを頼み込んで送ってもらうようにするのがポイントとなるのです。

そして、自分はどんな性格の子犬が好みなのか遠慮無く相談してみること。

たくさんの犬たちを見てきたブリーダーなら、

「この仔はこういう性格ですよ」って、経験に基づいた予想を伝えてくれます。

まれに、1歳を前にシャイな子が成長していくと積極的になる場合や、

強気だった子が理解力を身につけていくうちに慎重になる場合があります。

これらは勿論、生活環境に起因する影響も考えられるので人間と同じく、

環境により犬にも変化が生まれていくということだと思います。

強弱の違いはあれど、本能を持っているということを軽視してはいけません。

走り抜きたい本能、追走したい本能、嗅ぎ回っていたい本能、噛んでみたい本能、

相手を倒しとどめを刺す本能…。

闘犬を飼育する場合など、弱い部分を見せたら飼い主でもとどめを刺しに来るケースがあります。

ニュースでも報道される通り、相手が恐怖で倒れると闘犬本能の動きで飛び掛かってしまうのです。

良し悪しは別としてこれが本能なんだと思います。

これらを認知し、理解した上でしっかり向き合い、しつけていくことで薄めていく、

抑制コントロールさせることが可能になると思うのです。

そして…、

犬種に関する思い込みや勝手な決めつけは絶対にしないことが大事です。

ボーダーコリーは賢くて運動能力抜群、

ラブラドールレトーバは賢い、何でも理解して便利に動いてくれる、

ゴールデンレトリーバはフレンドリー。。。

日本人の悪い癖です。何でも決めつけて型にはめて安心を得ようとする。

そして、安心を得るとそれを欲しいと思うようになる。

ちょっとでもしっかりコントロールできた犬を見ると、

自分も同じように出来ると思って同じ犬種を迎えてしまうパターン。

どれだけ毎日の積み重ねをしていると思っているのだろう。。。

その犬種だからおりこうというわけではないんですよ。

 

犬選びについてとても長くなりました。

それだけ最初が肝心だということを理解してもらえたら嬉しいと思います。

 

次から、

子犬と過ごす編に入っていこうと思います。

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